自転車の交通事故でむちうちになったら?治療の進め方や保険について解説
自転車事故は、自動車の事故と同様にむちうち症になる可能性をともなう大変危険なものです。
交通事故全体の中でも、自転車事故は比較的高い水準となっています。しかし、自転車事故に遭ってしまった場合、どのように対処すればいいのか分からない方もいるでしょう。
今回の記事では、自転車事故への対処方法とむちうち治療の進め方、自転車保険や慰謝料などについて解説します。移動手段を自転車メインにしている方は、万が一の場合に備えてぜひご覧ください。
目次
自転車事故は増加している
交通事故における自転車事故の割合は、全体の2割と高い水準です。(参照:日本損害保険協会)事故原因として最も多いのは、「前方不注意」で、歩行者や自動車と出会い頭に衝突して首にむちうちを受傷するケースがあります。
自転車単体で転倒した場合も、打ちどころによってはむちうちになる可能性があります。事故直後から、病院の整形外科などの受診が必要です。むちうちの痛みを放置すると、後々大きな後遺障害につながる恐れがあります。
自転車事故でむちうちになるケース
自転車事故でむちうちになるケースは、事故の内容によって違いがあります。自転車事故は、特に下記の4つのパターンに分類されます。
- ・自転車同士の事故の場合
- ・自転車と自動車の事故の場合
- ・自転車と歩行者の場合
- ・単体での転倒事故の場合
どの事故においても打ちどころや事故の度合い、事故現場の状況などによってはむちうちが重症化する可能性があるため非常に危険です。ここではそれぞれの事故の詳細について解説します。
自転車同士の事故の場合
自転車は軽車両に分類されるため、自転車同士の事故はもちろん交通事故の一つです。ただし、自転車同士の事故では自賠責保険が適用されないので気をつける必要があります。自転車保険に加入していれば、そこから治療費を補償してもらうのも可能です。
自転車同士の正面衝突や側面からの衝突によって、首に衝撃による負荷がかかり、むちうちにつながる場合があります。それに加えて、転倒による打撲・骨折の危険もあり、後遺症が残る恐れもあるので、早めの受診が大切です。
自転車と自動車の事故の場合
自動車に自転車が衝突する事故は、自転車を運転している側が重度のむちうちになる危険が高い傾向にあります。打撲や捻挫だけではなく、事故の度合いによっては脳や内臓が大きく損傷をしている可能性もあるため、とても危険です。
しかし、自転車側にも過失が少しでもあると、過失相殺によって自動車側が支払う慰謝料が減額されるパターンがあります。過失相殺には複雑な基準があるため、加入している保険会社に相談してみるのがいいでしょう。
自転車と歩行者の場合
歩行者の飛び出しや自転車の前方不注意により、衝突や転倒が起こる事故も見られます。
自転車と歩行者の事故は、軽症で済むパターンが多いですが、転倒して頭を強く打ってむちうちになるケースがあります。
こちらも、自転車同士と同様に自賠責保険は非適用となります。ほかの事故と同じく、事故後に首に少しでも違和感を感じたらむちうちの可能性もあるため、すぐ病院の整形外科へかかる行動が必要です。
事故後には、できれば受診前に保険会社に連絡すると後の手続きがスムーズに進みます。
単体での転倒事故の場合
歩行者やほかの自転車を避けようとして転倒し、地面に頭部を強打するとむちうちになるケースがあります。転倒の度合いや打ちどころによっては、首の筋線維や筋膜が損傷して重いむちうちに至ってしまって危険です。
事故当時に自転車が出していたスピードや、転倒した場所や転倒の強度によっては重症になるケースも想定されます。事故直後は首や体を痛めて辛いですが、その後のためにも保険会社への連絡と早めの整形外科受診が欠かせません。
交通事故が原因のむちうち治療の進め方
自転車事故を含めて、交通事故によって首にむちうちが見られる場合、治療は下記のように進めます。
- ・まずは病院・整形外科に行く
- ・必要に応じて整骨院を利用する
事故後、できるだけ早めに受診や治療を開始すれば、むちうちの症状改善につながる可能性があります。早期の治療は、自転車事故によって骨折や打撲などの外傷が見られた場合でも同じく重要です。
この章では、それぞれの治療の方法について解説しますので、万が一に備えてぜひご覧ください。
まずは病院・整形外科に行く
事故後は間を置かずに病院・整形外科に行き、検査をして怪我の状態を見ます。自転車事故の場合、むちうち以外に転倒による打撲や捻挫がないか、レントゲン検査などで調べます。
怪我の度合いにより、診察した医師が今後の治療方針を考えるので、その方針に従って治療を進めていきましょう。
重度のむちうちがある場合、後遺障害等級認定や慰謝料請求等のための診断書が発行されます。保険会社や専門機関に提出するために、診断書の保管は必要不可欠です。
必要に応じて整骨院を利用する
整骨院でむち打ち症のリハビリを受ける場合は、まずは医師の同意書を持っていきましょう。施術者に体の状態を詳しく伝えて、施術内容を考えてもらってから、リハビリが始まります。
整骨院では、怪我の状態に応じて本人の体に無理のかからないように施術をしていきます。施術を受けて、気になる点や体に違和感を感じる部分があれば、すぐに施術者に相談しましょう。
日常生活の中でも、アイシングや湿布の使用などのセルフケアを心がける姿勢も大切です。
自転車事故における慰謝料と保険について
自転車事故が起きたら、保険の利用や慰謝料請求で治療費・通院費をまかなうのも可能です。治療費をまかなう方法としては、下記の2つがあります。
- ・加害者への慰謝料請求
- ・自転車保険の利用
自転車事故も、事故の内容や症状の度合いによっては長期間の治療を要するため、できるだけ治療費の補償を受けていきましょう。そして、適切な治療を受ければ早期の回復につながります。
この章では、慰謝料請求と自転車保険について解説しますので、補償を受ける際の参考にしてください。
加害者への慰謝料請求
衝突してきた相手に明らかな過失がある場合、示談交渉による慰謝料請求も可能です。
必ず医師から診断書(自転車事故の証明となる書類)をもらい、損害賠償請求のためにきちんと備えておく必要があります。
入通院・むちうちの後遺障害等によって慰謝料は異なります。そのため、必ずしも要求の通りにはならないので注意が必要です。加害者側との示談交渉に不安があれば、費用はかかりますが弁護士に依頼をして進めてもらうのもいいでしょう。
自転車保険の利用
自転車事故に備えて、自転車保険に加入しておけば治療費がまかなえます。ほかにも、弁護士への示談交渉依頼の補償が付く自転車保険もあり、自動車保険と同じように手厚いサポートが受けられるのが特徴です。
傷害保険が含まれるものなら、持病があっても加入しやすいメリットがあります。自転車保険は自動車保険よりも掛け金が安いので、少額からでも積み立てられます。
自転車保険の内容は会社によって異なるので、事前に調べて自分に見合った保険を探しましょう。
事故後に痛みが出てきても必ず受診を!
事故から数時間経過した後、首や周辺に徐々に痛みが出てきた場合、それがむちうちの可能性もあります。例え痛みが発生した時が遅くなっても、病院・整形外科を受診して診察・検査をしてもらいましょう。
脳脊髄液減少症を始め、むち打ち症を放置しておくと、全身に様々な症状が現れ、日常生活に支障をきたすことが多いため、早めの受診が重要です。診察にかかったら、事故との因果関係を証明する書類として保険会社に提出するために、必ず医師に診断書を作成してもらう必要があります。
自転車事故でむちうちになったら早期治療が大切
自転車事故で負ったむちうちの治療について詳しく知りたい方は、ドリーム接骨院へご相談ください。体の負担にならないように、専門の施術者と相談しながら無理なくリハビリを進めていきます。
自転車事故後にむちうちを負ったら、早期治療を受ければ回復の可能性も高くなります。そして、重症化を防いで肉体的・精神的にも負担軽減が可能です。事故直後の体の状態に少しでも不安を感じたら、早めに病院やドリーム接骨院で適切な治療を受けましょう。