交通事故の治療はどうしたらいい?何科から保険まですべてがわかる徹底ガイド

悩みが解決してスッキリした様子の女性

 

交通事故に遭ったのは初めてという方は、多いと思います。そんな時、「事故は何科の病院に行った方がいいの?」「治療費は保険が使えるの?」「痛みはいつまで続くの?」など、様々な疑問が湧いてくると思います。

ここでは、交通事故の場合の治療をスムーズに受ける方法をお伝えします。少しでも不安を解消して、早い回復の助けとなるようお役に立てますと幸いです。

 

交通事故による怪我の種類や特徴

交通事故で多い怪我は、「頚部(首)」です。なんと、令和元年12月での統計では、自動車事故での軽傷者の内、80%が頚部の損傷を受けていました。これは「むち打ち症」に該当する損傷です。

(参照:令和元年の交通事故の発生状況 p16)

事故直後は、事故に遭った驚きで興奮状態にあるため痛みが感じにくく、後になって首が回らないほどの痛みになって現れることもあります。古い資料ですが、1966年に京都府全域で行われた追突事故の調査では、「事故直後の痛み」と「事故のあとになって出た痛み」を比較するとその部位は以下のようになります。

 

【追突事故直後の痛みの部位と、あとになっての痛みの部位】

直後の痛みの部位

あとになっての痛みの部位

78(%)

83(%)

86(%)

28

29

35

18

30

31

12

18

21

12

15

19

背中

10

11

15

(対象数)

436

193

629

 

(引用:追突事故による傷害等 に関する実態調査 1 p33

この記録によると、事故時に本人が「怪我や打ち身はしなかった」と答えたり、初診時に医師から「損傷なし」と診断された場合でも、その後には痛みを訴えるケースが多くあったとされています。それが以下になります。

 

【事故当時の症状・診断と後の痛みの発症率】

事故当時・初診時

後になって発症した痛み

本人

怪我や打ち身はない

59(%)

医師の診断

損傷なし

70(%)

 

むち打ち症の特徴

首に受けた損傷は、筋肉や筋の損傷はもちろんのこと、神経系にまで影響があります。そのため次のような症状が多く表れます。

 

・吐き気、集中力の低下、倦怠感、めまい、イライラ、ほてり、熱感、汗、睡眠障害、うつ状態

・首や肩、背中の痛み、頭痛、腰痛

・しびれ、凝り、腫れ、だるさ、脱力感

 

これらの症状は、レントゲンやMRIなどの画像診断では判断できない症状です。患者様が不調を訴えるしかなく、なかなか周囲に理解されにくいため、心の負担にもつながります。

「むち打ち症」は、かつて車にヘッドレストがなかった時代に、事故で衝突を受けると首が大きくムチのようにしなってしまうことが原因とする症状として呼び名が付きました。カルテなどに書かれる医学的名称としては「頸椎捻挫(けいついねんざ)」や「外傷性頚部症候群(がいしょうせいけいぶしょうこうぐん)」とされています。

 

交通事故の治療期間はいつまで?

疑問に思う女性

 

交通事故の場合、むち打ち症の怪我が多くありますが、その治療期間の目安は約1カ月~3カ月とされています。治り方は人それぞれで、3カ月でも治らず、半年や年単位かかる場合も少なくありません。むち打ち症は、後遺症が残りやすい症状といわれており、調査でも17年後も交通事故の不調を抱える人は50%もいたという記録が残っています。

(参考:Neck pain and disability following motor vehicle accidents—a cohort study
Lina Bunketorp, E. Stener-Victorin & J. Carlsson
European Spine Journal volume 14, pages84–89 (2005)Cite this article

 

また、近年ではむち打ち症の早期回復に向けて、治療方針が見直されてきました。以前は、首を頸椎カラーで固定したりなどして長期に安静にする治療が主流でしたが、今は96時間以内に、極めて軽い運動を取り入れて体を安静にし過ぎない方が、むち打ち症の改善が早まるとされています。

 

病院と交通事故の治療を得意とする整骨院の違い

いざ治療に通うことになると、「病院だと受付時間に間に合わない」「近所にかかりつけの整骨院がある」「薬は使いたくない」など、病院と整骨院のどちらに通ったらいいか迷うこともあるかもしれません。

そこで、病院と整骨院、それぞれの特徴と違いをまとめました。

一般的な整形外科

接骨院

国家資格

医師

柔道整復師

各種保険


適用


適用(自賠責保険も)

受付時間

×

短め


長め(夜遅くまで)

待ち時間

×
長め


短め(予約制ならほぼなし)

診療時間

×

短め


長め(しっかり相談もできる)

内容

画像検査、診断、投薬、手術
(理学療法士によるリハビリ)

検査、鑑別、手技や電気・器具を使った施術

アプローチ

疾患名ごと

個人の心身の状態や症状に合わせて

サポート

×

診察のみ

(保険会社とのやりとりのアドバイスや弁護士の紹介も)

 

 

交通事故の治療費は保険が使える

保険の説明をしている様子

 

交通事故によるむち打ち症のような怪我は、すぐに治るものではありませんので、治療費も気になるところ。

通常の怪我では、健康保険を使って支払いますが、交通事故の場合は、基本的には相手側が加入している「自賠責保険」または「任意保険」を使って支払いをします。自賠責保険や任意保険を使う場合は、病院と整骨院どちらに通っても、治療に通う際の窓口での負担は0円です。

また、健康保険を使う場合は、健康保険組合に「第三者行為による傷病届」を提出すれば可能になりますが、通勤中や業務中に起きた交通事故で治療する場合は、労災保険が優先されます。

自分が起こした交通事故で怪我をしてしまった場合も、過失割合によって相手方の保険を使ったり、ご自身が加入している自動車保険の人身傷害補償などを使ったりして、治療を受けることができます。

 

治療費は保険会社が立て替える?各保険の仕組み

自賠責保険や任意保険を使う場合は、治療費の支払いは保険会社が行います。

 

自賠責保険とは

自賠責保険は、自動車を所持している人に加入が義務付けられている保険で「強制保険」ともいわれています

気を付けなければいけないのは、自賠責保険が補償するのは、他人(相手や同乗者)が怪我をした場合のみです。加入者自身の怪我や電柱・ガードレール、家の門・塀などを壊した場合の保証はされません。

 

【自賠責保険が支払われる対象となるもの】

 

相手(対人)

自分

相手が100%過失の場合は

怪我をしていても×

×

×

×

 

 

窓口負担が0円になる仕組みとは

加害者側が対人賠償保険を扱う任意保険に入っている場合、「一括払い制度」が適用されます。この制度は、任意保険会社が、自賠責保険会社から支払われる賠償金を含めて、まとめて病院や整骨院に立て替えて支払うことです。

これらの保険の仕組みがあるため、どちらの保険を使っても窓口での支払いは要らないということになります。事故に遭った人にとっては、お金の負担をかけずに治療に専念できます。とはいえ、事故直後の受診時が休日だった場合など、一時的に被害者側が支払いを立て替えることもあるので、その際は、必ず領収書をもらい保管しておきましょう。

請求は、相手側の保険会社に連絡をすることで手続きへ進みます。

 

交通事故の治療費と慰謝料

保険会社へは、治療費や交通費、休業損害などを総合して「慰謝料」として請求することができます。慰謝料は、基本的に人身事故のみ、精神的苦痛に対する慰謝料として支払われるため、警察の届出が「物損事故」となっていないか確認をしてください。「人身事故」となっていない場合は、10日以内を目安に切り替えるようにしましょう。2週間を過ぎると切り替えが難しくなることがあります。

慰謝料は、通院の期間や治療日数によって、計算されて支払われる「入通院慰謝料」から、治療費が支払われます。その他には、後遺症が残ったことによる「後遺障害慰謝料」や死亡した場合の「死亡慰謝料」などがあります。

 

岡崎市で交通事故治療ならドリーム接骨院へお早めにご相談を

当院は、窓口でのお支払いが0円の自賠責保険、任意保険対応の接骨院です。交通事故を専門とした治療を行う他、保険会社や病院への手続きのご相談など、細かなサポートまでお任せください。夜間20時まで営業しています。

「むち打ち症」に特化した、岡崎市では唯一の神経系へアプローチする手技も行っておりますので、病院に通って思うように改善しなかった方へも、早い完治を目指せます。体が一人一人違うように、痛み方やお悩みも違いますので、それぞれに合わせた寄り添う施術で、快適な生活を取り戻すお手伝いをしていきます。

無料相談を行っていますので、お電話や24時間受付可能なメールLINEからお気軽にお問い合わせください。