【ムチ打ち症】後遺症の治し方|治すための注意点も解説
「交通事故でムチ打ちになって、なかなか後遺症が治らない」
ムチ打ち症になった方のなかには、そんなお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ムチ打ちの後遺症にはさまざまな症状がありますが、肩や背中の痛み、中にはしびれが生じる場合があるなど、生活に支障が出るものばかりです。
そこで本記事では、次のポイントを解説していきます。
- ・ムチ打ちの後遺症について
- ・ムチ打ちの後遺症の治し方
- ・治していくうえでの注意点
何年も後遺症に悩まされずに済むよう、正しい「治し方」を学び、早く治すための手がかりにしてください。
目次
ムチ打ちの後遺症とは
後遺症とは、完治することなく症状が残ってしまったもののことです。つまり、ムチ打ちの後遺症は、ムチ打ちの症状が完治せずに残っている状態を言います。また、何かのきっかけで、症状が悪化したり再発したりするケースもあるため注意が必要です。
ムチ打ちの後遺症には、次のような症状が見られます。
- ・肩や背中の痛み、コリ
- ・吐き気
- ・耳鳴り
- ・めまい
- ・しびれ
これら以外にも症状が見られる場合もあるため、気になる症状があれば当院へご相談ください。
ムチ打ちの後遺症になる仕組み
ムチ打ちの後遺症は症状ごとに、原因が異なります。ムチ打ちの後遺症になる仕組みを知っておくと、原因の判明や治療の手がかりになります。また、安心感にもつながり、焦らずに治療を行う手助けになるはずです。1つずつ解説していくので、ぜひ参考にしてください。
頸椎の歪みと神経の損傷
頸椎(首の骨)は、脳から手足に情報を伝える神経や、反対に手足から脳に情報を伝える神経の通り道になっています。交通事故などが原因でムチ打ちを起こした頸椎は、歪んでしまい、それに応じて神経が損傷を受ける可能性があります。一度ダメージを受けた骨や神経は、簡単には回復しません。そのため痛みやしびれといった「後遺症」が残ります。
また、頸椎には骨を守るために靭帯も存在します。頸椎の歪みが起これば、靭帯が損傷を受ける可能性もあるのです。これを「頸椎捻挫」と呼び、首だけでなく肩や背中の痛みを生じます。
筋肉や筋膜の異常
ムチ打ちは、神経だけでなく筋肉や筋膜に悪影響を及ぼし、後遺症の原因となります。
痛みが起きている部分とは別の場所の筋肉が硬くなったり、筋膜同士がくっついたり(癒着)します。これらの現象は、痛みやコリ、だるさの元です。
また、筋膜の癒着が起こると筋膜自体の性質や構造が変化してしまうため、一度の治療では改善が難しくなります。一時的に症状の改善が見られますが、根本的な解決には時間が必要です。しかし、治療を行わずにこのような状態を放置しておくと、癒着がより強固になり後遺症が長引く原因となります。できるだけ早い治療を行い、後遺症の改善を目指しましょう。
「ムチ打ち症」後遺症の治し方
いよいよ本題です。ムチ打ちの後遺症を、できるだけ早めに治す方法を解説します。ポイントは、後遺症に応じて判断された「医療機関の指示に従った治療」です。これから具体的に見ていきましょう。
まずは専門の医療機関への受診
先述したような仕組みから、ムチ打ちの後遺症は引き起こされるため、セルフケアでは治りにくいものです。神経の乱れや筋膜の異常は画像検査などでは分からず、一般的な医療機関では対応できません。
また、マッサージや電気を当てるだけでも治りにくいものです。痛みの軽減には効果があるとも言われていますが、根本の原因である「頸椎や神経」に対しての治療効果が低くなります。ムチ打ちの後遺症を診てもらう際、これらの治療だけが施された場合は、セカンドオピニオンとして別の医療機関も検討した方がよいでしょう。
骨格の歪みや神経系の調整は、当院でも行っている「カイロプラクティック」の専門分野です。医療機関であっても、専門が異なれば改善に時間を要する場合があるため、見極めたうえで受診する必要があります。
神経系を整える治療法
ムチ打ちの後遺症に神経的な症状があれば、紹介していく治療方法を状態に応じて用います。
具体的には、特殊な器具で優しい刺激を与えて神経の流れを整える「トルクリリース」や、耳にある神経を利用して治療を行う「ニューロオリキュロセラピー」などがあります。これらは一般的な治療法とは異なり「カイロプラティック」と呼ばれる治療のテクニックの1つです。
筋肉を揉んだりストレッチしたりする一般的な治療法とは異なり、神経系に対して直接刺激を入れてアプローチするため、しびれや吐き気、めまい、耳鳴りなどの症状に対しても効果が期待できます。
指導してもらった自宅ケアを行う
病院を受診しても、診てもらえる時間は限られています。そのため、自宅ケアも大切です。
- ・ストレッチ
- ・マッサージ
- ・運動
- ・寝る姿勢
- ・ストレス発散
- ・栄養
施術を受ける時間に、これらの中で簡単に実践できるものを指導してもらいましょう。自宅ケアを行うものは必ず「指導してもらった内容」に限ります。後述もしますが自己流で行うと、ムチ打ちの後遺症を悪化させる恐れもあるため注意が必要です。また、勘違いをして間違った方法になってしまっている場合もあります。受診ごとに、正しいやり方で行えているか、先生に確認すると、よりベストです。
「ムチ打ち」後遺症への対処で注意すべきこと
早くムチ打ちの後遺症を治すために、以下について自己判断で行うのは避けましょう。
- ・マッサージ
- ・ストレッチ
- ・運動
- ・温めるor冷やす
ムチ打ち症を発症してからどのくらい経過しているのか、現在の首の状態などによって対処法が異なります。誤った対処をしてしまうと、元々あった後遺症が改善するどころか、悪化する可能性があります。必ず医療機関を受診して、指示してもらった対処法を行うようにしましょう。
ムチ打ちの後遺症は焦らず治療していこう
ここまでむち打ち症を早く治すための紹介をしてきました。しかし、焦りは精神的に悪影響を及ぼしかねません。ムチ打ちの後遺症は、最善の治療を行っても即座に治るものではないので、焦らずに治療するのが大切です。
ドリーム接骨院では、上記でご紹介したトルクリリースやニューロオリキュロセラピーのどちらの治療も提供できます。ほかの病院やクリニックで後遺症の改善が見られない場合は、お気軽にご来院ください。