むちうちで頭痛が起こる?原因と症状・治療方法と慰謝料について解説

頭痛を感じる男性

交通事故で「むちうち」と診断された方の中には、首のコリや痛みなどに加えて、頭痛で悩んでいる方が多くいます。交通事故後から頭痛を感じるようになった方は、ほかに症状がなくても、むちうちになっているかもしれないと考えたほうがよいでしょう。

この記事ではむちうちによる頭痛の特徴や種類、治療方法や慰謝料について解説しています。症状に悩んでいる方は参考にしてください。

 

むちうちによる頭痛の主な原因

MRI

交通事故で衝撃を受けて頭が揺さぶられると、頭を支えている首には大きな負担がかかります。首にある筋肉や靭帯、関節などが引っ張られ、ダメージを受けた状態が「むちうち」です。

むちうち状態になると、ダメージを受けた部分が炎症を起こし、首にある血管の流れが滞ります。そのせいで脳への血流が悪くなり、頭痛が引き起こされます。

ほかにも、首の骨がずれたためにその周囲の神経が圧迫されて頭痛がおきる場合や、脳の中にある髄液の漏れが原因で頭痛が起きる場合もあります。

 

むちうちによる頭痛の特徴

医師による診断

むちうちによる頭痛には、以下のような特徴があります。

 

  • ・頭全体が締め付けられるように痛む
  • ・天候が痛みに関係している

 

これらの特徴について詳しく解説していきますが、もし特徴に当てはまらなくても、事故後に今までなかった症状が現れた場合には、必ず病院に相談しましょう。

頭全体が締め付けられるように痛む

頭痛にはさまざまな特徴があります。例えば脈に合わせて「ズキズキ」と痛んだり、目の奥が痛んだりといった感じです。

むちうちが原因となる頭痛は、後頭部を中心とした痛みである場合が多いです。そして、頭全体が締め付けられるような痛みを伴います。このような特徴をもつ頭痛は「緊張型頭痛」と呼ばれます。

症状が重いケースでは、何日もにわたって長時間鈍い頭痛が続き、頭痛とともに吐き気やめまいなどの症状が現れる場合もあります。

「むちうちイコール軽い外傷」であるイメージをもっている方には想像できないくらいの苦痛を本人が感じている可能性があるので、周囲の方は本人の辛さにできるだけ寄り添う姿勢が大切です。

天候が痛みに関係している

天候によって症状が変化するのも、むちうちによる頭痛の特徴です。特に「雨や曇り」、「台風が近くにある」など、気圧の変化が起こる際に、症状が重くなりやすい傾向にあります。

季節でいうと、台風が発生しやすい「秋」や、低気圧が発生しやすい「梅雨」「春」に注意が必要です。

いわゆる「天気頭痛」と呼ばれるものに、むちうちによるダメージが加わったものと考えてよいでしょう。

 

むちうちには5つの型がある

むち打ちの5つの型

むちうちには5つの型があります。表の下にいくほど症状が重いとされています。自分はどれにあてはまるかチェックしてみましょう。

種 類 特 徴
頸椎捻挫型 首にある筋肉や靭帯が損傷した状態。むちうちのほとんどはこの型に当てはまる。首や肩のコリや痛みなどといった症状が現れる。脳への血流が悪くなるので頭痛も発生することもある。
神経根型 首の骨に歪み(ズレ)が生じている状態。神経が圧迫されて首・肩・腕の痛みやしびれ、動かしにくいといった症状が現れる。頭痛も症状のうちの一つ。
バレーリュー症候群 後部交感神経が損傷した状態。自律神経のバランスが崩れ、頭痛・めまい・吐き気・耳鳴りなどの症状が現れる。
脊髄型 首の骨(頸椎)のなかを通っている脊髄が損傷した状態。足のしびれ・知覚異常・麻痺などの症状が現れる。頭痛だけでなく顔面麻痺がおこることもある。
脳脊髄液減少型 脳髄液が漏れてしまった状態。頭痛・首の痛み・めまい・耳鳴り・視覚の異常・倦怠感

5つの型の特徴をみてわかるとおり、むちうちには軽症から重症まであります。むちうちは軽い怪我と考えず、しっかりとした治療を受けるべきといえるでしょう。

 

むちうちによる頭痛の治療方法

薬

ここでは、「むちうちによる頭痛が起きたときの家での対処法」と、「整形外科・整骨院での治療方法」を紹介します。

家での対処方法を知れば、日常生活で頭痛に悩んだときに役に立つでしょう。整形外科と整骨院では、それぞれ異なったアプローチの仕方で治療を施すところに注目してください。

家での対処方法

むちうちによる頭痛は、炎症が原因で起きている場合が多いので、炎症を鎮めるために痛みのある部分やこめかみを冷やしましょう。湿布を貼るなら冷湿布を選んでください。整形外科で相談すれば処方してもらえます。

体を温めると痛みが強くなる傾向があるので、入浴はシャワーなどで済ませたほうがベターです。痛みがひどいときは、部屋を暗くして目をつむり安静にしましょう。なるべくリラックスできる状態を作るのがポイントです。

これらはあくまで対処法であって治療ではないので、医師や柔道整復師による治療を受けましょう。

整形外科での治療方法

交通事故にあったら、すぐに病院の診察を受けましょう。総合病院が最も適していますが、症状が比較的軽いと思われる場合は整形外科でも構いません。どちらにせよ、思わぬ損傷を受けている可能性があるので、しっかりとした検査を受けなければなりません。

整形外科では、レントゲン・CT・MRIなどを使った検査をおこないます。むちうちと診断を受けたら、痛み止めや湿布などが処方されるのが一般的です。リハビリとして運動療法やストレッチ、牽引や電気療法などをおこなっている整形外科もあります。

整骨院での治療方法

整骨院では、機器を使った検査や投薬などはおこなえません。柔道整復師(国家資格)によるマッサージなど手技による施術がメインとなります。施術を通じてひとりひとりの状態を見極め、自然治癒力を引き出して回復を促すのが整骨院です。

ドリーム整骨院では手技のほかにも、専用の機器を用いて脊髄の神経の乱れを整えるカイロプラクティックの技術「トルクリリース・テクニック」や、耳介から神経の周波数の乱れを整える「ニューロ・オリキュロセラピー」など、さまざまな手法を用いてむち打ち症の痛みの治療にあたっています。

 

むちうちによる頭痛はいつまで続くのか

カレンダー

むちうちの治療期間は、軽度であれば数週間、重度であれば約3ヵ月といわれています。しかし、年齢や体調、損傷を受けたところによって完治するまでの期間は異なります。

頭痛に関しても、むちうちが治ると同時期に改善する場合もあれば、頭痛だけがいつまでも続いてしまう場合もあるでしょう。

治療期間が長くなるほど、保険会社から治療費の支給打ち切りの話が持ち出される可能性が高くなります。治療の継続を望むときは、担当医師に相談し治療継続の必要性を証明してもらいましょう。

 

むちうちによる頭痛が後遺症として残ったら慰謝料はもらえるのか

慰謝料

頭痛が後遺症として残ってしまった場合、「後遺症等級認定」に認定されれば「後遺障害慰謝料」を受け取れます。しかし認定されるには、症状固定までの6ヵ月以上の通院や後遺障害等級の認定基準を満たす必要があります。

むちうちの後遺症を証明するのは、個人で交渉するのは難しいでしょう。完治しないむちうちに悩み、後遺症等級認定をとりたいと考えるなら、弁護士への相談を推奨します。

 

ドリーム接骨院ではむちうちによる頭痛にも対応!

交通事故では、体の怪我だけでなく精神的にも強いショックを受けます。そのうえ相手方との交渉でストレスを受けてしまっては、体の怪我の完治に専念できません。

ドリーム接骨院は、交通事故による治療だけでなく、「交通事故の専門家」であるスタッフが、損害賠償や慰謝料などの相談に対応している接骨院です。また、交通事故に強い弁護士の紹介もおこなっています。

ドリーム接骨院では、安心して治療に専念できる環境を整えておりますので、むちうちによる頭痛に悩んでいる方は、ぜひお問い合わせください。