むちうちの嘘は見抜かれるのか?疑われる理由や証明する方法を徹底解説
軽度の交通事故であったとしても、衝突の衝撃により軽いむちうちになる場合があります。しかし、相手方や保険会社から嘘だと言われてしまい、医療費や慰謝料を受けられない可能性もあります。
本記事では、むちうちの嘘を見抜くポイントと、逆に嘘だと言われたときにどうやって証明するのかについて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
むちうちではどんな症状が出る?
むちうちになると、首の痛みを感じたり、動かしにくかったりといった症状が現れます。また、しびれや頭痛、めまい、耳鳴りや吐き気(嘔吐)、顎関節の痛みといった症状も起こります。
むちうちは時速20km/h以下の衝突事故でも発症する可能性があるものの、自覚症状のみのため、客観的な証明が難しい疾病です。保険会社から嘘を疑われる可能性があるため、注意しましょう。
詳細は、『時速5キロ、10キロ、20キロの追突事故でも「むち打ち」になるのか?』へ
むちうちは軽度の衝撃でも発症する
むちうちは、時速10km以下の速度で衝突回避をした場合でも発症することがあります。「自動車技術会論文集」のデータによると、衝突回避をした場合の傷害者が最も多いとされています。
しかし、自覚症状のみのため嘘だと疑われるケースが多くあり、医療費や慰謝料の支払いを受けられないかもしれません。そうならないためにも、正しい治療を受けることや、診断書を発行してもらうことが重要です。
むちうちを疑われる3つの理由
まず現実問題として、嘘をついてでも慰謝料を得ようとする人が少数います。そして、相手の保険会社側は、少しでも自社の支出を減らせるよう、あの手この手で迫ってきます。こういった背景が前提として存在します。
その上で、むち打ちが嘘だと疑われやすい方の傾向についてご紹介します。
具体的には、以下3つがポイントです。
1.自覚症状のみを伝えて証明できていない
2.初診を受けるまでに時間がかかっている
3.通院頻度が多すぎる
疑われてしまう理由を理解して、疑われないような対応をできるようにしましょう。
①自覚症状のみを伝えて証明できていない
むちうちは、大前提として証明が難しい症状です。一般的に、自覚症状のみでは疾病を証明できないため、嘘だと疑われることがあります。
嘘だと疑われないためには、正しい検査や診察を受ける必要があります。医師に診断書を発行してもらったり、画像検査の結果を提出したりしましょう。
②初診を受けるまでに時間がかかっている
事故直後、都合がつかず初診をなかなか受けられない場合があるかもしれません。すぐに受診できない場合、疑われる可能性が高まってしまうため、事故直後は早めに診察を受けましょう。事故後3日以内には受診するようにしましょう。
③通院頻度が多すぎる
むちうちは、症状によっては通院頻度が増える場合があります。しかし、診断書に記載された重症度に対して、通院頻度が過度な場合、疑われる可能性が高まります。
そのため、適切な頻度で通院を受けるようにしましょう。
嘘を見抜くポイント
仮に、むちうちと嘘をついた場合、見抜かれる可能性があるか気になる方もいるでしょう。実際のところ、嘘は見抜かれます。
具体的には、以下の点で見抜かれるので嘘をつくのはやめましょう。
1.症状の過剰表現
2.保険料の過剰請求
それぞれについて詳しく解説します。
①症状の過剰表現
むちうちの症状を大袈裟に伝えると、真実とかけ離れてしまう可能性があります。真実とかけ離れるくらいに症状を過剰に表現すると「嘘」だと見抜かれます。
事実、痛みがひどい場合などは素直に伝えるべきですが、痛む場所や痛み方が違う場合には虚偽だと判断され、受けられるはずの治療を受けられません。
あくまでも、症状を正確かつ適切に伝え正しい治療を受けることが大切です。
②保険料の過剰請求
むちうちの治療に関わる保険金の請求を過剰にしたり、強い口調で求めたりすると嘘だと疑われます。むちうちにかかる保険金は、3ヶ月通院した場合、50万円程度請求できる可能性があります(弁護士基準の場合)。しかし、通院日数や過失割合、症状の状態や事故の状況に応じて費用が変動するため注意しましょう。
そのうえで、過剰に請求をすると保険料を打ち切られる可能性があります。
むちうち症状が嘘だったときのリスクを紹介
嘘だと判明した場合、以下のような可能性があります。
・不正受給した保険金などの返還が必要になる
・保険金詐欺罪にあたる可能性がある
そのほか、被害者側が治療費を立て替えている場合に、立て替えた費用を支払ってもらえない可能性があるため注意しましょう。
なお、保険金詐欺については刑法246条の「詐欺罪」に該当します。この場合、10年以下の懲役刑に処される可能性があるため、 嘘をついて保険金を不正に受給することは避けましょう。
むちうちを証明するための方法
むちうちであることを証明するためには、以下の方法で対処できます。
1.画像検査や神経検査で証明する
2.事故内容や物損状況を再確認する
それぞれの対処法について解説します。
①画像検査や神経検査で証明する
むちうちの証明は、画像検査・神経検査で証明できます。
画像検査はレントゲンが有名ですが、むちうちはレントゲンでは分かりません。そのため、もし画像検査をする場合にはMRIの検査をご検討ください。MRIは、脊髄・神経・靭帯・筋肉などの様子を調べる検査のため、むちうちを証明するときに有力な証拠になります。
神経検査は、反射反応や感覚機能を確認する検査です。腱反射テストやスパーリング・テストなどをはじめとした検査が複数あるので、適宜応じた検査を受けましょう。
また、正しい診察を受けた際は診断書を発行してもらうことも忘れないようにしてください。
②事故内容や物損状況を再確認する
画像検査以外に、実際の事故状況や物損状況を再確認することも大切です。ドライブレコーダーの映像なども証拠になるので、もしデータがあれば併せて確認しましょう。
再確認し、弁護士を通じて話し合いを進めることで、むちうちの事実を証明できる可能性があります。
むちうちになったらドリーム接骨院で正しい治療を受けよう
むちうちは、軽度な事故だと疑われやすい傾向にあります。そのため、正しい対応をしてむちうちであることを証明することが大切です。具体的には、むちうちの症状を証明する検査結果や事故状況証明の情報を集めるなどの対応が必要です。
もし、嘘をついてむちうちを騙っても、プロの医者や保険員などには見抜かれるため絶対にしてはいけません。保険料の返還を求められる場合や、立て替えた費用の支払いを受けられない可能性があります。
むちうちになったらドリーム接骨院で正しい治療を受けて、早めに症状を緩和させましょう。