むち打ちによる手や腕のしびれが出た場合の対処法とは?
交通事故でむち打ちになると「しびれ」や「痛み」などの症状が現れます。後遺症を残さず早期に症状を改善するためには、適切な診断と治療が必要です。
この記事では、むち打ちになるとしびれの症状が出る理由を解説します。むち打ちによるしびれで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。また、症状が出ている場合は早めに医療機関や整骨院などを受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
目次
むち打ちによって手や腕がしびれる原因
むち打ちになっている場合、交通事故などの事故に遭ってしばらくしてから、しびれなどの症状を感じることがあります。なぜ時間が経ってから手や腕にしびれが起こるのか、疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
むち打ち症状は首に強い衝撃を受けることで発症するケースが多くありますが、その際に首を通る神経にダメージを負ってしまうと「しびれ」の症状が起こります。
具体的に説明すると、しびれが起こる原因は以下2つの可能性があります。
- ・中枢神経の損傷(中枢神経:脳や脊髄からなる神経細胞のまとまり)
- ・末梢神経の損傷(末梢神経:中枢神経から分かれた筋肉・皮膚につながる神経)
以上の点をふまえて、むち打ちによるしびれ症状が出る期間やしびれを放置すると起こる危険性について解説します。
症状が出るまでの期間
むち打ちになった場合、症状が出るまでには時間がかかります。時間がかかるといっても、一般的には事故直後から翌日にかけてが最も多く、特に数時間後から1日経ってから痛みが強くなることが多いようです。
また、72時間以内に発症するケースが多くあり、これまでの経験上、むち打ちに関する症状は通常1週間以内に出そろいます。
むち打ちは神経を損傷するほどの衝撃を受けることがあり、損傷を受けた場合にしびれが起こります。神経が受けたダメージは筋肉の回復よりも遅いため、しびれなどの症状が残る可能性もあり、早めの診察や対応が大切です。
しびれは放置すると危険
むち打ちになったあと、しびれの症状が出たにもかかわらず「治るだろう」と放置してはいけません。しびれの症状は、時間経過で治らないからです。しびれが強く残ると症状は悪化し、後遺症になる可能性があります。
また、しびれがあると指先を使う行動がなかなかできなくなってしまうため、日常生活に支障が出ます。
しびれに限らずむち打ちの治療は放置すると後遺症になるリスクがあるため、早めに適切な治療を受けるのが大切です。
むち打ちのしびれを解消する方法
むち打ちのしびれは、早めに正しい診察・治療を受けることが大切です。先述したとおり、症状を放置すると症状の悪化や日常生活への支障が出てしまいます。
そのうえで、むち打ちのしびれをはじめとした症状の解消方法を紹介するので参考にしてください。
1.安静にする
むち打ちになったときは、安静に過ごすことが大切です。特に、交通事故にあった直後などの炎症があるときは、安静に過ごして炎症が引くのを待つべきです。
切り傷や骨折などとは違い、むち打ちになった場合、見た目では症状の深刻さがみえません。安静に過ごして、首回りの筋肉などの組織を回復させることが重要です。むち打ちの症状によっては、頸椎カラーといった固定装具を活用して首が動かないように固定した方が良いケースもあります。
2.薬や湿布などを使用する
むち打ちになった直後は、炎症を抑えることが何よりも大切です。炎症を抑えることで、首回りの回復を早められる可能性があります。
むち打ちで痛めた部位をアイシングしたり、冷湿布を貼ったり、痛み止め(抗炎症作用)を飲んだりすると効果があります。湿布には痛みを和らげる効果もあるため、状態に応じて使用しましょう。
そのほか、事故直後は氷などを用いて損傷した部位を冷やす方法もおすすめです。しかし、冷やしすぎると回復が遅れる危険があるため、20分程度を目安にしましょう。一度で炎症が引かなかった場合は、時間をあけて繰り返しアイシングすることで効果が出る場合もあります。
3.神経注射を受ける
むち打ちは、ブロック注射をすると痛みを和らげる効果が期待できます。首の筋肉炎症などは、交感神経が集まる場所にブロック注射を打つことで働きを抑制できます。
交感神経は自律神経の一つで、血管を収縮させる効果があり、盛んに働いているタイミングでは痛みを強めてしまうのです。ブロック注射を打つことでその動きが落ち着き、痛みやしびれを和らげられる可能性があります。
他の治療・リハビリテーションを受ける
むち打ちは、リハビリテーションを受けると症状を和らげられます。リハビリテーションには複数の種類があります。
- ・徒手療法:マッサージ・ストレッチ・カイロプラクティック・整体などの手技
- ・物理療法:温熱療法・電気療法など
- ・運動療法:運動・筋力強化
なお、交通事故治療の経験や知識が浅い施術者に当たってしまうと、余計に症状が悪化してしまうこともあります。自己判断、自己流でのストレッチも同様の危険性があります。そのため、交通事故治療の経験が豊富なプロの専門家にリハビリテーションの指導をしてもらうことが大切です。
しびれを解消するためのセルフケアを紹介!
むち打ちは、プロによる適切な治療を受けることで症状の改善が見込めます。
しかし、自宅で過ごす間もできるケアはしたいと思うことでしょう。セルフケアは、一般的に慢性期にすべきケアなので、まだむち打ちになったばかりの急性期は安静に過ごしてください。
以下では、接骨院などに通院しながら、自宅でできるセルフケアを紹介します。
1.体を温める
むち打ちによるしびれは、体を温めることで改善される場合があります。体を温めると血行が促進され、筋肉の緊張を緩める効果が期待できます。
湯舟に浸かるときは、ぬるま湯に15~20分程度かけてゆっくり浸かりましょう。
2.ストレッチ
むち打ちのしびれには、ストレッチも効果があります。首の筋をゆっくりと伸ばすことで筋肉を柔らかくできるため効果的です。
- ・頭を横に倒して首の側部を伸ばす(左右どちらもやる)
- ・頭を下に向けて首の後ろを伸ばす
ストレッチをする際には、症状の状態によって無理をしないでください。もし少しでも痛みがある場合にはストレッチをせずに、安静にしていましょう。
むち打ちによるしびれはドリーム接骨院で治そう!
むち打ちのしびれには、正しい治療が必要です。誤った治療やケアをすると、治りが遅くなる可能性があります。また、痛み止め薬や神経ブロック注射は対処療法的な治療のため、根本的な解決にはなりません。
そのため、むち打ちの神経症状で悩んだ際は、カイロプラクティックの手技も行える、交通事故治療の経験が豊富な接骨院を訪れるのがおすすめです。
ドリーム接骨院では、トルクリリース・テクニック、ニューロ・オリキュロセラピー、アクティベーター・メソッドなどの神経系にアプローチする治療を得意としています。愛知県岡崎市周辺でむち打ちにお悩みの方は、ぜひドリーム整骨院にお越しください。