むちうちはレントゲンでわかる?他の検査方法では?

むち打ちのレントゲン画像

むちうちはレントゲンやMRIなどの画像診断では、明確な異常を見つけられないことが多々あります。そのため、保険請求の際に必要な「客観的な証拠」が集めにくいのが特徴です。ここでポイントとなるのが、むちうちになったら起きている症状を事細かに医師へ伝え、診断書をもらうことです。

この記事では、レントゲンでわかる症状について解説します。併せて、レントゲン以外の画像検査やむちうちを証明できる方法を紹介するので参考にしてください。

 

むちうちはレントゲンで証明できない?

首の痛み
むちうちはレントゲンで異常を見つけられません。そのため、具体的にどのような症状が起きているのかは画像判断では難しい傾向にあります。

レントゲン検査は、骨の状態を確認する画像診断です。一方むちうちは、首や頭の痛み、だるさといった不調が主な症状です。骨には異常がないことが多いので、レントゲンでむちうちを証明するのは難しいのです。

 

むちうちの状態がレントゲンでわかる?

レントゲンを見る女医

レントゲンでは、むちうち症状はわかりません。しかし、もし骨に異常がある場合には発見できる症状があります。

ここでは、具体的に以下の症状について紹介します。

・頚椎前弯の消失(ストレートネック)
・骨などの変性

むちうち症状で悩んだときは、医師にどのような症状が起きているかを詳しく解説してください。そのうえで詳しく検査をしてもらい、医師からの診断書をもらいましょう。

 

所見①頚椎前弯の消失

頚椎前弯は、人間の頭を支えるために必要な体のパーツです。人間の首は緩やかに湾曲しています。頭は約4~6kgの重さがあるため、重さによる衝撃を分散させる効果があります。この頚椎前弯が消失すると首に痛みが生じ、うつむいたり下を向いたりといった動作が難しくなるのです。

頚椎前弯を消失する症状は「ストレートネック」とも呼ばれます。レントゲンでは、頚椎の前弯がなくなっている状態がわかります。むちうちでストレートネックになった場合、このような特徴的な画像所見がみられるでしょう。

 

所見②骨などの変性

レントゲン検査で、骨に衝撃による変性がみられる場合、保険請求の際の証拠にできます。

レントゲンでわかる症状は、以下のようなものです。

・椎間板の変形によりできた骨のとげ(骨棘)
・椎間板腔の狭小化(椎間孔狭窄症)

人間の背中は、椎間板と椎間関節によって可動しています。しかし椎間板が変形すると「骨棘」ができてしまい慢性的な痛みや可動域の制限といった症状が起こります。また、椎間孔狭窄症は、「椎間孔(ついかんこう)」といって背骨から伸びる神経の通り道が狭くなり神経を圧迫する症状です。手先の痺れなどの諸症状がある場合には、椎間孔狭窄症の疑いもあります。

また、これらの症状が進むと、神経が圧迫され麻痺や鈍い痛み、可動域制限などが生じるため、早急な治療を行いましょう。

 

レントゲン以外のむちうち検査をする方法

むち打ちの徒手検査

むちうち検査はレントゲン以外の方法で検査できます。レントゲンでは、むちうち症状がわからないため適切な検査を受けることが大切です。

具体的には以下の方法があります。

・MRI
・腱反射テスト
・スパーリングテスト

それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。

 

検査①MRI

MRIは、磁力で体の状態を確認する検査です。骨以外の組織を検査する際に利用できます。

むちうち症状で、手足の痺れがある場合はMRIで検査を受けましょう。痺れがある場合、椎間板に異常がある可能性があります。またMRI検査での証明は、後遺症障害の申請などにも活用できるのでおすすめです。

 

検査②腱反射テスト

腕の腱をゴムハンマーで打診するテストです。神経症状を医学的に証明する手段の1つで、むちうちの場合には上腕二頭筋や上腕三頭筋、腕橈骨筋などに対して検査をします。もし、末梢神経に異常がある場合、ゴムハンマーで打診をすると反応がでます。反対に、なにも反応がない場合には異常がないとされます。

 

検査③スパーリングテスト

スパーリングテストは、首の神経症状を調べるための検査です。むちうちで神経根障害がある場合に実施します。レントゲンやMRIでは症状が判別できなかった場合に選択しましょう。スパーリングテストでは、患者さんの頭を掴み、痛みなどの症状がある方へ傾けて、後屈し圧迫します。痛みや痺れがでた場合、陽性です。

 

むちうちを証明するにはどうしたらいい?

むち打ちのレントゲン画像

むちうちはレントゲンではわからないため、証明するために必要な証拠を紹介します。自身の症状を正しく伝え、医師の判断に基づいて必要な検査を受けましょう。

具体的には以下のとおりです。

・画像検査の結果
・神経検査の結果
・物損状況

むちうちを証明でき保険金が打ち切られる可能性を低くできます。
それぞれについて解説します。

 

証拠①画像検査の結果

むちうちを証明するために画像検査の結果画像は重要な証拠です。レントゲンでは一般的に、むちうちを証明できません。しかし、骨に異常がでるほどの症状だった場合には画像結果で判断できます。また、神経損傷が疑われる場合にはMRIを選びましょう。

 

証拠②神経検査の結果

MRIでは判断ができなかった場合に、腱反射テストやスパーリングテストの結果を証拠として提出できます。もし、神経損傷があればむちうちであることを証明できます。

 

証拠③物損状況

むちうちになっていることを証明できる証拠ではありません。しかし、事故当時の様子やどれくらいの事故だったかがわかる情報によって、体に受けた損傷の大きさを証明できます。大きな衝撃を受けている場合には、むちうちであることを認めてもらえる場合もあります。

 

まとめ:むちうちの検査や治療はドリーム接骨院で!

基本的にレントゲンでは、むちうちの症状はわかりません。また、画像診断は医師にしかできない専門領域ですが、症状の治療はドリーム接骨院の得意分野です。問診・検査をしっかり行うため、安心して施術を受けられます。もし「むちうち」の症状に悩まされることがあれば、ドリーム接骨院を受診ください。患者様に寄り添った治療はもちろんのこと、患者様の味方として、専門家視点での助言やサポートをいたします。