横からの衝撃でもむち打ちになる?衝撃を受けた方向での症状を解説!

交通事故によって頸部を損傷し、むち打ちの症状に悩まされる方は、軽症者の約6割程度と言われています。なかには「追突による後方からの衝撃によって発症する」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、むち打ちの症状は、うしろからの衝撃だけではなく、どの方向から受けた衝撃でも発症する可能性があります。

後方や前方からの衝撃と横からの衝撃には、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、横からの衝撃によるむち打ち症状について詳しく解説します。衝突の方向によってどのような症状が出るのかについても紹介しているので、痛みにお悩みの方はぜひ参考にしてください。

 

むち打ちは横からの衝撃でも起こる?

横からの衝撃は、前方や後方からの衝撃とは違います。なぜなら、衝撃の予想ができずに、体の準備を整えられない状態でダメージを受ける可能性が高くなるからです。そのため、前方からの衝突と比較すると衝撃が大きくなり、痛みが長引く可能性もあります。横からの衝撃を受けた際は早めに医療機関を受診し、痛みを軽減できるよう工夫が必要です。

横からの衝撃によるむち打ち症状がひどくなってしまう原因は、以下の点が考えられます。

 

  • 1.予測しにくいためダメージが大きい
  • 2.横からであっても首が大きく曲がりやすい

 

それぞれの衝撃が大きくなる理由について解説します。

 

原因①予測しにくいためダメージが大きい

横からの追突は脇道から出てきた車などと衝突するケースが多く、衝撃に耐える準備が整っていない場合がほとんどです。その状態で衝突事故を起こすと、体が受けるダメージは大きくなる傾向にあります。

結果的に頸部へのダメージが大きくなり、むち打ちの症状が長引いたり、治療費も高くなったりする傾向にあるのです。また特に首回りへの影響が大きくなるため、神経症状の後遺症に悩まされるケースもあります。

 

原因②横からであっても首が大きく曲がりやすい

むち打ち症状では、前後方向による衝撃で首が一定の角度以上に曲がった場合、首回りの筋肉や靭帯などの組織が損傷します。この損傷によって、痛みが発生します。

横方向においても同様に衝撃を受けますが、横方向に傾く方が神経を圧迫しやすいため注意しなくてはなりません。首が横方向に曲がることを「側屈(そっくつ)」といい、衝撃が強いほど神経ダメージが大きくなるため、症状を注意深く観察しましょう。

また、斜め横からの衝撃においても頸椎が複雑な衝撃を受けることから長引きやすい傾向もあります。

 

横からの衝撃で起こる症状とは?

横から衝撃を受けたむち打ち症状において、具体的に起こる症状はどういったものがあるのでしょうか。

以下、3点について具体的な症状と治療方法について解説します。

 

  • 1.バレ・リュー症候群(自律神経症状)
  • 2.頸椎捻挫(けいついねんざ)
  • 3.頸髄損傷(けいずいそんしょう)

 

それぞれについて詳しく解説するので、むち打ち症状にお悩みの方は参考にしてください。

 

症状①バレ・リュー症候群(自律神経症状)

自律神経症状は、頭痛、吐き気、睡眠障害といった自律神経の乱れによって起こる症状です。事故のストレスとともに体が不調になると、慢性的なストレスを受けて発症します。また、事故が起こった事実についてショッキングな出来事だった場合に、受け入れられないために意識や記憶が曖昧になるケースも考えられます。

これらの症状は、心因的理由が原因で起こるため、完治までに時間がかかります。慢性的なストレスによって症状が長引いてしまう可能性があるため、ストレスをため込まないように生活を送ることが大切です。体を動かしても問題なければ、軽いウォーキングなどに取り組んで自律神経の働きを整えましょう。

むち打ちが疑われる理由は、以下の3点です。

 

症状②頸椎捻挫

追突の衝撃により首が大きく動いてしまったときは、筋肉や靭帯が引っ張られます。想定以上の動きがあった場合、頸椎が損傷し痛みを感じます。

具体的な症状は以下の通りです。

 

  • ・首の痛みや凝り
  • ・首が動かない
  • ・首から背中にかけての痛み

 

上記の症状にプラスして、耳鳴りや手の痺れといった症状も起こるため注意してください。

また、事故が起きてから数日後に症状が出る場合もあるため、すぐに痛みがなかったときであっても油断しないよう気をつけましょう。

基本的に、安静に過ごすことが完治の近道です。正しい治療を受けて、安静にしましょう。

 

症状③頚髄損傷

横からの衝撃によって、首が大きく横へ動いたときに、中枢神経が圧迫されたり牽引されたりします。結果、さまざまな症状が起こり後遺障害に発展する恐れがあります。

主な症状は以下の通りです。

 

  • ・指先の痺れ
  • ・手に力が入らない
  • ・体幹を動かせない
  • ・呼吸障害
  • ・内臓機能障害

 

早めに適切な治療を受けることで、麻痺が改善され痛みの改善が期待できます。初期症状の段階で、状態を悪化させないように心がけてください。

 

方向の違うむち打ちの症状

むち打ち症状は、横からだけではなく前後からの衝突でも起こります。横からの衝撃と比較したとき、症状の違いはどのようなものがあるのでしょうか。正しい治療を受けるためにも、自分がどういった状況で事故に遭ったのかを確認しながら、どういった症状が起こるのか把握しましょう。

ここでは、前方、後方それぞれの衝撃による症状の違いや原因を紹介します。

 

前方からの衝突

前方からの追突事故は、相手の車がぶつかるタイミングをある程度予測できるため、首回りの筋肉に力を入れられます。そのため、比較的軽度の損傷で済む可能性が高いです。

しかし、恐怖心から首を横へ向けてしまったり、体に変な力が入ってしまったりすることが想定されます。結果として、頸椎の捻挫や運転手は手首のけがにつながる可能性があります。合わせて、首から背中にかけて痛みが生じる可能性のほか、精神的ショックを受けやすいでしょう。

 

後方からの衝突

後方からの追突事故は、横からの衝撃と同様に予測できないため首や体へのダメージが大きい傾向にあります。また、追突されるタイミングによっては、より強い衝撃を受ける可能性があるため、特に注意が必要です。

例えば、左右の状況確認をしているタイミングで後方から追突された場合には、左右どちらかを向いた首に対して衝撃がきます。そのため、ひねりやすい傾向にあり強い痛みを感じる可能性があります。

 

横からの衝撃によるむち打ち治療はドリーム接骨院へご相談を

自動車事故で横からの衝撃を受けた場合、前後からの衝撃と比べて痛みが強く出る傾向にあります。これは追突を予想できず、思いがけない角度からの衝撃を無防備な状態で受けてしまうからです。むち打ちの程度によっては後遺症になってしまう可能性もあるため、適切な治療を早めに受けることが大切です。

また、むち打ちは他覚症状がみられないことが多いため、必要な検査のタイミングや必要な対応は医師の経験などによって左右されます。

横からの衝撃を受けた際・横からのむち打ちでお困りの方は、ぜひドリーム接骨院へお越しください。